夏本番が近づいて来た、バーベーキューで意外と知らない気をつけたいこと

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Jumi KangによるPixabayからの画像
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どんどん、暑くなってきましたね。

夏本番にはまだ少し早いですが、色々なところでバーベキューを楽しんでいる姿を見かけるようになって来ました。

それでは、タイトルの疑問の部分にいきなり答えていきたいと思います。

意外と知らない気をつけたいこと

木炭は、木からできているので、もともとは自然界にある物ですが、実は、木炭イコール炭素ですので、木炭は非常に安定した状態の物質です。

つまり、捨ててしまいますと、自然界で分解されれず、そのままずっと残ったままとなります。

更に、多孔質形状ですので、保水力が高いために、例えば海岸等に捨てると、水分量が増えたことで雑草が強くなり、元々その場所にあった海浜植物(かいひんしょくぶつ)など、海岸の主に砂浜に生育する種子植物が、雑草に負け枯れてしまうということも起こるようです。

ということで、炭は自然のものなので、捨てても分解されてなくなるので大丈夫と思っていた方も多いと思いますが、大きな間違いですので、自然界では分解されませんので、炭はむやみやたらに捨てずに、炭捨て場に捨てるか、持ち帰って一般ゴミとして処分をお願いします。

木炭とは

では、木炭とはどういったものかをもう少し深掘りしてみたいと思います。

木炭は、木材を蒸し焼きにして炭化させて作る炭です。

材料の木材から揮発成分を抜いたものであり、木材と違い炎が出ないか、もしくは少ない。炭化させる素材はもちろん、炭化温度や焼成時間などの方法によって生成する木炭の性状は様々となる。

木炭が酸素の少ない灰の中でも燃えるのは、炭酸カリウムが含まれているからで、この炭酸カリウムは水溶性のため、長時間、流水に浸したものは炭酸カリウムが溶け出してしまい、極端に着火性が悪くなりますので、保管する際には、乾燥状態で保管をしてください。

バーベキュー後の木炭の処理はどうすれば良いのか

燃え尽きるまで待つ

確実な方法ですが、非常に時間がかかる可能性があり、帰る前や就寝時間前の場合は、待っている時間がもったいないです。

火消壺で持ち帰る。

ホームセンターなどで数千円程度から販売されています。

使い終わった木炭を火がついた状態で、火消壺にいれてしっかりと蓋をするだけという簡単さ。酸素が遮断されるため、そのまま放っておけば確実に消火してくれます。

再利用

火消壺などで燃え残った炭が完全に消火された状態を「消し炭」といい、再利用できる炭になるんです。消し炭は、一度火がついた炭なので火付が良くなる特徴があるため、次回の火種として再利用しましょう。その時、乾燥剤を入れるなどして湿気対策を行いましょう。

炭捨て場

バーベーキュー用に場所を提供しているような場所の場合は、炭捨て場が準備されていることがあり、訪れた場所にそのような場所が準備されている場合は、そこへ捨てるという手もあります。

やってはいけないこと

水で消火

残った炭火に水をかけて消火する人もいますが、これはNGです。水蒸気で火傷をしたり、表面は消えたように見えても実は完全に消火できていないことも多々あり、山火事等の原因になったりすることもありますので、注意が必要です。

砂浜などに捨てたり、穴を掘って埋める

木炭とはの部分で書きましたが、砂浜などに捨てると、保湿状態の環境が変わってしまうため、植物への悪影響が発生したり、墨の色のために砂浜が黒くなり景観も悪くなってしまいます。

また、火が完全に消えていない場合は、裸足で歩いている方が火傷や怪我をしまう恐れもありますので、注意が必要です。

草むらなど目立たないところに捨てる

先ほどと同様の悪影響はもちろんのこと、火が残っている状態の場合は、火事の危険があります。水をかけただけでは完全に消火できず、再び発火する恐れがあります。

まとめ

木炭は、自然の物質である木からできていますが、木から作った木炭は炭素になっているため、自然に還らないということを認識してください。

最近はビニールが自然分解されずに残り、マイクロプラスチックとなり生物等に悪影響を及ぼしているというニュース報道があったりますが、木炭を捨てる行為もまさにビニールを捨てるのと同じくらよくない行為ということを認識していただいて、楽しくバーベキューを楽しんでいただきたいと思います。

 

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